レジストリをクリーニングする理由
定期的にWindows レジストリをクリーニングするのがインターネット上では一般的に推奨されています。 こうした記事のほぼすべてが以前に書かれたものの残響です。 大半がソフトウェアの売り込みです。 残念ながら、最新のWindows バージョンに及ぼしうる利点に関するエビデンスは絶対的に少ないようです。 定期的にレジストリをクリーニングすべきであるという概念は、体系的研究よりもむしろ、改善されたパフォーマンスの事例要求に基づいています。 しかしながら、レジストリクリーニーングが有益であるという概念を指示する3つのテーマが存在します:
- レジストリの中核的役割は、コンスタントにプログラムがアクセスし、アンインストールしても無用の部分が残ってしまうという事実を考慮すれば、クリーニングが有効的であるという概念に信ぴょう性を与えます。 実際、レジストリのサイズは一般的に時間とともに大きくなります。
- "Windows ロット" あるいは "コード ロット"の良く知られた現象があります。 つまり、時間の経過とともに、Windows システムの速度が低下、または不安定化してゆきます。
- Windows 95/98 の時代に遡ると、レジストリを定期的にクリーニングする価値に対する確固たるエビデンスがありました。 そして、この経験がWindow の最新バージョンに応用されてきました。
次の項では、3つのポイントを詳細に説明いたします。
レジストリクリーニングの賛否
レジストリクリーニングは、システム メンテナンスの明確な一部であったと考えられますが、そのメリットや実行は明快ではありません。 これについて議論は分かれますが、Windows の多くの専門者は、システムの深刻な作動状態に対する最終手段として行う以外は、推奨していません。 このテーマを完全に精査してきた1人が Ed Bottであり、彼は数多くのWindows 書物を著し、Windows システムにおける第一人者です。 次のように記しています:
私の知っている大半の人々は、魔法を清浄にする習慣の一部としてレジストリクリーニングを活用していますが、こうした習慣には利点は少なく、悪い点が数多く潜んでいると私は考えています。 つまり、以下に記しているように、定期的なレジストリクリーニングがプラス効果をもたらすというエビデンスはこれまで全く確認されていません。 私はその意見を支持します。
もう1人のWindows 専門者は、Microsoft のテクニカルフェローである Mark Russinovichであり、彼もレジストリクリーニングの有用性をほとんど認めていません。 彼は以前自身のブログにて、 "私は、レジストリクリーナーをこれまでに使ったことはなく、今後もそのつもりはありません。Win2K ターミナルサーバー以外はほとんど実用性に乏しいからです。"
他方で、レジストリクリーニングを支持する人たちも存在します。 Microsoft 自身、 1ページ を割いて、定期的なレジストリクリーニングを推奨しています。 しかし、そのMicrosoft ページは、実質上、Live OneCare の販促を目的としたものです。
このように意見が分かれる理由とは何でしょうか? レジストリクリーニングの背後に見え隠れする 前述 の3つの概念を詳細に精査し、レジストリクリーニングが説得力を持たない事例の理由を掘り下げてみましょう。
- レジストリの中核的役割とレジストリに対する継続追加 -- Mark Russinovich のような専門家によると、レジストリは非常にスピーディにスキャンされることから、単純にそのサイズが現代のシステムにおける1要素ではないということです。 ファイルに対する破損した参照、ならびに完全な形でアンインストールされなかったプログラムによって残されたDLL は、PC の速度低下の1つの要因となり得ます。 しかしながら、以下にて述べているように、私の見解は、こうした問題は優れたアンインストーラーを定期利用することでより解決されるということです。 依然として、粗悪なプログラム アンインストーラーは、場合によってはレジストリクリーニングが有用であると考えられる理由の1つとなっています。
- Windows ロット -- 私は、個人的には、こうしたことがレジストリの主要な問題であるとは思いません。 Windows のパフォーマンス低下の最も一般的な理由は、バックグラウンドで起動しているプログラムが多すぎることであり、そのほかのの理由は、 後ほど 本項にて取り上げます。
- レジストリクリーニングがWindows の古いバージョンにおいて有用であったという事例証拠 -- Windows レジストリは相応に進化しており、過去の体験はもう適用できません。 XP 以降のWindows バージョンは、Windows 9x からのかなりの変化を基盤としたNT です。 Windows Vista およびWindows 7 のレジストリは、XP レジストリ仮想化等の付加的保護対策を備えたXP よりも破損の影響を受けにくいといえます。
レジストリクリーニングがシステムを速くするという、インターネット上の宣伝文句はどうでしょうか? 1つの例外を除き、結論を確定付けるような実際のデータが記載されたウェブページや記事を見かけたことがありません。 Ed Bott は自身のブログにて次のように記しています:
"レジストリクリーナー" のパフォーマンステストに関してGoogle で検索をしてみましたが、25,000以上のサイトにヒットしました。 しかし、最初の15ページでは、実際のパフォーマンステストの一例さえも見つけることができませんでした。 仮想的に、こうした検索結果のすべては、ユーティリティの作成や販売を手掛ける会社によるものであったり、こうした開発業者とアフィリエイト契約を結んでいるダウンロードサイトによるものであったりします。
実際に、データが含まれていた1つのレファレンスが、 Steve Bass によるものであり、彼は PC World に質の良い記事を書いています。 彼は、数多くの例外を挙げつつも、レジストリクリーニングの概念を支持しています。 次のように記しています:
レジストリクリーナーがPC の速度をアップさせ、迅速に再起動して起動できるかどうかは大きな問題でしょうか? 私は、断固として、そして明確にそうだろうと言うでしょう。
私自身のレジストリクリーナーにまつわる経験はWindows 95 の時代にまで遡ります。 当時、私は、定期的なシステム保守点検の一部としてのレジストリクリーナーを全面的に支持していました。 Windows 95 や98 のシステムでは、パフォーマンスが際立って優れているとはいえなかったのが私の体験でした。 しかし、Windows XP の出現によって私の考えは変わりました。 XP は過去のバージョンと比較して格段に安定性がありました。 そうして、5年間、レジストリをクリーニングする必要を感じることなく、XP のラップトップを起動させてきました。 プログラムのインストールとアンインストールを繰り返し、大いに利用してきたXP のデスクトップは3年後に速度が低下したので、パフォーマンスを最低限に改善すべく、レジストリクリーニングを試しました。 別のXP システムは、3年経っても、レジストリに触れることなく順調に作動していました。 当然ながら、こうしたシステムは他の方法で定期的に保守点検されています。 ただし、Vista のシステムにおけるレジストリクリーニングの有用性はまだ理解できていません。
せいぜい、レジストリクリーニングは他の種類のシステムメンテナンスに付属したものに過ぎず、それ自体は以下のようなコンピューター性能の低下を改善するものではないでしょう:
- バックグラウンドで多くのプログラムが起動している
- マルウェアのウィルス
- システムリソースを傷つけるマルウェア対策ソフトウェア
- 最新ではないドライバー
- プログラムまたはWindows を遅くするソフトウェアの修正プログラム
私がレジストリクリーニングにて導いた基本的結論とは、特定パターンの乱用や破損の激しいシステムにのみ適用できる専門形式のシステムメンテナンスであるということです。 そして、次項のテーマが提示されるのです。
レジストリクリーナーを利用すべきユーザー
ウェブ上の情報を私自身の経験とを混ぜ合わせると、平均的なPC ユーザーはレジストリクリーナーを利用すべきではないというのが私の見解です。 こちらにいくつかの理由が提示されています:
- レジストリ問題の最大の原因は、通常、インストールおよびアンインストールされたプログラムの残骸です。 大半の平均的PC ユーザーはそれほど多くのプログラムのインストールやアンインストールを行いませんが、仮に行う場合、残骸を掃除する目的で、アンインストーラープログラムを定期的に利用することが推奨されます。
- レジストリクリーニングは、しかるべき注意を払わないと非常に危険となりうる要素を含んでいます。 大抵の平均的PC ユーザーは、レジストリクリーナーを安全に利用するうえでの基本知識を持っていません。 削除すべきではないレジストリエントリーを "消去" してしまうのは容易です。 私は、レジストリクリーニングに伴う失敗談を数多くインターネット上で見てきました。 評判の高いプログラムでさえ、触れてはいけないと分かっているようなものを消去してしまうことがあります。
- NT 基盤のWindows バージョンでは、レジストリクリーニングは、パフォーマンスを改善する一般的な限界的手段です。このことは、とりわけWindows Vista や7 に強調できます。
したがって、レジストリクリーナーを利用すべきユーザーとは? こちらにいくつかの可能性が挙げられています:
- 簡単に削除できるレジストリキーや残しておくべきキーの判別ができるような経験豊富なPC ユーザーは、レジストリクリーニングを利用しての恩恵を享受できるでしょう。 しかしながら、システムが過度の手直し、構成変更およびプログラムのインストールやアンインストールに影響を受けない限り、その恩恵は制限されるでしょう。
- こちらで数秒の時間を保存しようと試みるゲーマーも、レジストリクリーニングが有用であると考えるでしょうが、前述した通り、このテーマに関する体系的研究はまだ確認されていません。
- レジストリクリーナーは、マルウェア対策ソフトウェアでは検出できないようなウィルスの残骸も削除できると主張するユーザーもいらっしゃるでしょう。 私は、個人的には、マルウェアのウィルス問題はクリーンバックアップを備えたシステムを復元することで解消できると考えています。 バックアップが利用できない場合、レジストリクリーニングを最終的なソリューションと考えても良いでしょう。
レジストリクリーナーの利用
無料および市販双方のレジストリクリーナーが数多く出回っています。 その大半は通常のシステムメンテナンスのソフトウェアパッケージの一部となっています。 こうしたパッケージの1つが、フリーウェアプログラムである、 CCleaner であり、非常に高い評判を博しています。 こちらに、レジストリクリーナーを利用すべきユーザーのための手順が紹介されています:
- 常に、システム復元ポイントを最初に作成すること。
- 該当する場合、プログラムがバックアップを行うのを確認すること。
- 既定設定ではなくカスタム設定を利用すること。
- 予定されているすべての削除を注意して監視すること。 時として、残しておくべきアイテムがプログラムによって消去されてしまうことがあります。
- クリーニング中は、出来る限り起動しているプログラムの数を少なくすること。
- クリーニング中はコンピューターを利用しないこと。
- コンピューターを再起動して、変更が反映されるようにし、システムが正常に作動していることを確認すること。
